![]() | フォレスト・ガンプ トム・ハンクス (2006/07/07) パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン この商品の詳細を見る |
とある街角のバス停のベンチで、得意げに身の上話をする男がいた。
彼の名はフォレスト・ガンプ。
にこやかに奇妙な彼の人生を語る口調は「少しばかりイカレてる」とすぐに分かるけれど、ついつい彼の話に耳を傾けたくなる魅力がある。
だから、彼の傍らに座った人は、最初は「うわあ、こいつバカだ」という胡散臭そうな顔をするけれど、話を聞くうちに、引き込まれていく。
彼は幼い頃から少しばかりバカで、足が悪かった。だから皆からいじめられた。ただ独り、ジェニーだけはフォレストの味方だった。
彼女が、フォレストの人生を一番最初に変えた。
いじめっ子がフォレストの足が悪いのをからかい、自転車で追いかけてきたとき、ジェニーは叫んだ。
「フォレスト、走って! 走って逃げて!」
だからフォレストは、歩行器でまごつきながらも必死で走った。
一心に走って、走って、気がつくと驚くほど速く走ることができた。
歩行器は要らなくなった。
この足の速さは、フォレストを大学のラグビー選手にまでした。
彼は、ただ従っただけだ。「逃げて!」 という叫びに。
いじめっ子から、ラグビーの敵選手から。そしてベトナム戦争でも、彼はひたすら「危なくなったら一目散に走って逃げて」というジェニーの言葉に従った。
彼は、ただひたすら走った。親友との約束は守った。ただそれだけ。
それだけだった。
人はそんな彼を見て、様々な意味を見つけたけれど、彼はただひたすら走って、そしてジェニーを想っていた。
そんな彼の運命の物語。
今更ですが、「フォレスト・ガンプ」です。
映画がロードショーされていた時は観なかったんですよ。その前に、義務でこれの原作を詠まねばならなくて、結局読めずに私が出した結論は、
「アメリカ文学は性にあわねえ」
だったと思います。
今回、またもやむにやまれぬ事情からこれを観なくちゃならなくなって、「うっへー」と思ったんですよ。TUTAYAのカードは期限切れで、再度登録しなければならなかったんですが、偶然今日は保険証と、電話料金の請求書を持っていたので会員登録ができてしまい、ウッカリ借りることもできてしまいました。
や、面白かったですね。
フォレストは、知能指数が低い分、人間として持ち合わせてしまっている枠組みと言うのがないです。だから、大変素直に様々なことを受け入れ、行動していきます。だから、一心不乱に逃げて、足が速くなり、言われた命令を忠実に守るから誰よりも早く命令を実行でき、ひたすら打ち込むから卓球が巧くなるのでした。
対するジェニーは、とにかく逃げる人生を送っています。逃げて、逃げて、逃げて。
彼女の人生も象徴的です。
なんかね、人の生き様って、こうなんだなーと思いながら観ました。












